アイシン酸素系さんそけい洗浄剤

アイシン酸素系洗浄剤(正面)


 

アイシン酸素系洗浄剤の成分

アイシン酸素系洗浄剤の成分は、

  1. 炭酸ナトリウム
  2. 過炭酸ナトリウム
  3. キレート剤
  4. 界面活性剤

で構成されており、pHは10.9ほどの弱アルカリ性を示します。
 

  1. 炭酸ナトリウム*1

    アイシン酸素系洗浄剤の成分で6割ほどを占める炭酸ナトリウムは、ガラスの原材料として工業用に多く用いられており、また中華麺のかん水やこんにゃくの凝固剤といった食品添加物としても広く利用されています。アイシン酸素系洗浄剤では洗浄助剤として配合されており、水の表面張力を下げ、水に含まれるカルシウムなどの水垢をなくし水を軟化させます。また洗浄対象に膜を張ることで汚れの再付着防止の効果もあります。炭酸ナトリウムは無機物なので、環境中に放出されても生分解不要です。有機物と違い、河川の有機汚濁を引き起こさないので環境に負荷をかけません。

  2.  

  3. 過炭酸ナトリウム*2

    過炭酸ナトリウムは水に溶けると炭酸ナトリウムとオキシドール*4に分解され、オキシドールは弱アルカリ性水溶液中で加熱されると水と活性酸素に分解して酸化力を示し、活性酸素が有機物を破壊することで脱色(漂白)させる効果があります。また殺菌・消毒の作用もあります。こうした過炭酸ナトリウムの性質や作用から、食器洗い洗剤やパイプクリーナー・洗濯槽クリーナー・漂白剤・除菌剤・消臭剤といった多くの製品で過炭酸ナトリウムが配合されています。

  4.  

  5. キレート剤*3

    キレート剤は水の中のミネラル分(カルシウムイオンやマグネシウムイオン)を他の成分と結合させないようにし、水に起因した金属イオンによる障害を取り除く働きがあります。キレート剤は金属封鎖剤とも言われ、主に化粧品や食品類の品質保持を目的として配合されています。配合量は0.01%以下の製品がほとんどですが、少量であっても水の中に溶けている金属を捕まえる性質を持っています。サプリメントやドリンク剤などは配合量が多く1%程度になることもあります。これら健康食品の場合は、カルシウムなど体に有用な金属を吸収させやすくする目的でキレート剤が用いられていることが多いようです。

  6.  

  7. 界面活性剤

    二つの混じり合わない物質の間には必ず界面が存在しますが、界面活性剤とは、このような界面に働いて界面の性質を変える物質のことをいい、水と油のような本来なら混じり合わない物質を混じり合わせ、汚れを落とす洗浄の働きをします。本製品に用いる界面活性剤は、非イオン系(ノニオン)と陽イオン系(カチオン)の両方を含有しています。非イオン系は主に乳化や親油性を高めるために用いられ、陽イオンは殺菌効果を狙って配合しています。


 
*1 炭酸ナトリウム:炭酸ソーダまたは炭酸塩とも呼ばれている。
*2 過炭酸ナトリウム:過炭酸ソーダまたは過炭酸塩とも呼ばれている。
*3 キレート剤:アミノカルボン酸ソーダまたはアミノカルボン酸塩とも呼ばれている。
*4 オキシドール:過酸化水素とも呼ばれている。

「酸素系」と「塩素系」の違い

アイシン酸素系洗浄剤のように、過炭酸ナトリウムが含まれている洗剤は「酸素系」と分類されています。酸素系洗剤に対し「塩素系」洗剤もあり、こちらは主成分が次亜塩素酸ナトリウムの洗剤を指します。塩素系洗剤は即効性の漂白効果と強力な滅菌・殺菌作用がありますが、ツンとした独特の臭いがあり、酸性の物質と混ざると有毒な塩素ガスが発生します。また直接皮膚に触れると化学火傷を起こすので、酸素系洗剤に比べると取扱いが難しいと言えます。
 

「酸素系」と「酸性」の違い

紛らわしいのですが「酸素系」と「酸性」はまったく別の概念で、酸性とは水素イオンが多い(pH値が7よりも低い)溶液を指し、水素イオンが少ない(pH値が7より高い)溶液をアルカリ性と呼んでいます。

 

厨房や清掃現場で働く
すべてのプロフェッショナルに使ってほしい洗剤

 

アイシン酸素系洗浄剤(正面)

アイシン酸素系洗浄剤は粉末なので、溶かす濃度温度を適宜変えることで、厨房・清掃現場のほとんどの作業シーンで活用できます。また、液体洗剤に比べ現場への携帯性もよく、管理が容易です。
 
応用範囲は幅広く、ワイングラスといった繊細なアイテムから、フライヤーや換気扇といった油汚れのひどい厨房用品の洗浄にも使え、さらに色柄物の衣類の洗濯や漂白、消臭や除菌にも使えます。
 
アイシン酸素系洗浄剤すべての成分は、過炭酸ナトリウムや過炭酸ナトリウムといった自然界に存在する天然の原料だけを使っているので自然分解されやすく、環境や生態系に悪影響を与えません。また、中和剤による排水処理も不要で、使用後はそのまま排水管に捨てても可能なだけでなく、むしろアイシン酸素系洗浄剤の溶液を排水することにより、排水管内に付着したタンパク質の汚れを分解して剥がし取り、除菌による消臭効果も同時に得られます。


 
 

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